以前も一度記事にしました3DアクションADV『黄昏ニ眠ル街』が、STEAMとGOGストアにて、2021年4月14日~発売になりました。
『黄昏ニ眠ル街』は、前の記事にも書きましたが、絵師のnocrasさんがおひとりで3年かけて開発されたインディーゲームです。
無料体験版を遊んでみて「面白そう」と思っていましたので、購入してプレイしてみました。
プレイヤーは、飛行船に乗って旅をする少女「ユクモ」になります。
開始早々、飛行船が故障してしまいます。なんとか東洋の街に辿り着きますが、「黄昏の霧」に覆われた街は薄暗く、人気もありません。
かろうじて街に残っていた、ネコのような姿をした「ネズ族」に出会います。飛行船を修理して旅を続けるには、「大地の源」を集めて街の霧を払わなくてはならない、と彼らは言うのですが……。
とりあえずまだ半分プレイしたぐらいですが、感想を以下にまとめたいと思います。
クリアしてから記事を……と思っていたのですが、「あれ、意外とボリュームあるぞ?」となりまして(汗)
少しだけネタバレを含みます。ご容赦の程。
グラフィックは文句ナシ花丸!
ご覧のように、ゲーム内のグラフィックはとても細かく作り込まれていて大変美しいです。
こちらは「フォトモード」で撮影したスクリーンショットです。
俯瞰でも街中でも景色が素晴らしいです。フィールドは四季がテーマでしょうか。
また、昼と夜で変わります。
時間経過で自然に入れ替わりますが、フィールド内の建物に時計があって、そこで強制的に昼夜を入れ替えることも可能です。
ファミ通が開発者インタビューを載せてくれていたので拝読したのですが、もともとはウォーキングシミュレーターのような「ゲーム内を歩き回って雰囲気を楽しむ」コンセプトだったそう。
『黄昏ニ眠ル街』開発者インタビュー。
“冒険心をくすぐる”アートデザインを目指すnocras氏のクリエイティブのルーツ、影響を受けた作品とは?
https://t.co/LuSAyPnj80 pic.twitter.com/MLkhNjH1NK— ファミ通.com (@famitsu) April 15, 2021
コンセプトは今も変わってないそうですが、初めの構想にアクション・アドベンチャー的な要素をプラスしたのが本作になっています。
4月21日までフォトコンテストも開催されています。
#タソマチフォト で4月21日までフォトコンテストをやっています!この週末に是非。 https://t.co/S6JkStdUub #黄昏ニ眠ル街 pic.twitter.com/rbOBY9o1fF
— nocras (@nocras666) April 16, 2021
音楽はこちらです。
アクションは案外難しい
無料体験版で「私でもいける」と踏んでの購入……だったのですが、今回いざプレイしてみたら、結構難しめでした……(汗)
あくまでも「私は」なので、個人差あると思います。
最初はマウスとキーボードでプレイしていたのですが、ジャンプした後に空中で向きを変えたりしないといけなかったりするので、コントローラーに切り替えました。
「設定」を変えるといい、という話もあるので、やりにくいという方はお試しを。
アクションが要求される「聖域」
アクションは……えーと……マリオっぽいです。マリオやったことないですが(笑)
床が動いたり、回ったり、消えたり、ジャンプしたりジャンプしたり……。
アクションが苦手な人向けに救済策が用意されています!
なんと、ゲーム内で集めた「お金」を幾ばくか支払うと、その面をクリアできる仕組みになっています。
いや、ありがたいですね。これが無かったら途中でやめてたと思います(笑)
ゲーム内の「お金」はマップが切り替わる度に再湧きするので、集めるのは難しくありません。
しかし。
お金をかき集めるために走り回っていると、視点をぐるぐる回すことになるので、酔います……。
うう……結構酔う……デモ版は平気だったんだけどな?(・・;) pic.twitter.com/rVRV7HDkNp
— dirae (@dirae01) April 15, 2021
ベンチでひと休み……。
それから、もうひとつ。
このゲーム、地図が出ません。「○○へ行きたい」と思っても、迷う迷う……ひたすら走り回りました。
私、迷子スキル持ち&3D酔いしやすいのコンボなので、ちょっとダウンしてた時もありました。
あまり根を詰めすぎませんように。
【追記】3D酔い対策など修正が入っています
嬉しかった着せ替え要素
期待してなかったので「あ、着せ替えできるんだ?」と思いました。
ユクモちゃんの可愛い服が、各マップで買えます(ゲーム内マネーです)。
しかもあまり高額じゃありません。今、4着あります。(まだプレイ途中なので)全部で何着買えるのかは、ちょっと把握できておりません。
ハイ、可愛い~。
ちょっと残念だったハウジング要素
事前情報で、ゲーム内で家具が購入できると聞いて、「ハウジング要素もあるんだ、わーい!」と思っていたのですけれども……。
たしかに、家具は買えます。買えますが……。
購入した家具は「自動的に家の中に設置」されます。「自分で飾り付けできるわけではない」ようです。
まぁ……椅子や寝台があったところで、座ったり寝たりできるモーションがあるわけでもないですし……。
ちょっと期待しすぎましたね。
そもそも、このゲームにはインベントリというものが無いので、洋服も家具も、購入→即自室に配置、になります。
不具合には遭遇せず
まだ途中ではありますが、遅延もなく、クラ落ちすることもなく、進行できなくなるようなこともなく、地形にハマることもなく……今のところ極めて順調です。
最初の頃に「グラボに高負荷が……」という話もあったようですが、私の環境では気になりませんでした。(修正済のようです)
黄昏ニ眠ル街プレイ時にグラフィックボードに高負荷がかかる問題について、現在修正対応中ですが回避策が見つかりました!アップデートがされるまでこちらをお試しください!https://t.co/IMjAtFNMUd
— nocras (@nocras666) April 15, 2021
バグは「新作ゲームあるある」なので、多少覚悟していましたが、問題ないようですね。
……と、感想はこんなところですね。
とにかく、風景SSを撮るのが好きな方にはお勧めしたいタイトルです。
ただ、SSメインにせよ、ユクモちゃんが少々物足りない気はします。洋服以外にも、もう少しキャラクターを差別化できたらいいですね。
あと、フォトモードはありがたいですが、キャラクターがいつも棒立ちなんですよね……エモーションがあると、もっと撮影がはかどるんだけどなぁ。
今後、追加があるといいですね。
でも、高いところから飛び降りている途中でも「フォトモード」に切り替えられるので、そういう躍動感のあるSSは撮れると思います(笑)
ともあれ、単行本一冊と同じぐらいの値段(1980円)でこれだけ遊べれば、充分ではないでしょうか。
ゲームの操作などについては、長くなるので記事を別に分けようと思います。
それでは、今回はここまで!
コメント
ファミ通のインタビューだと、戦闘要素は経験がなかったので最初から入れてなかったとありましたが、こんな感じのグラフィックのゲームで刀や魔法の杖を振ってみたいですね
>匿名さん
コメントありがとうございます!
おひとりで作られているので難しい要素は……というお話でしたが、東洋ファンタジーの世界が独特で、ここに色々動きがついたらもっと素敵ですね(≧▽≦)