「黒い砂漠」開発元会長インタビュー~次タイトルは進行中

パールアビス公式サムネイルMMORPG

12月5日、MMORPG「黒い砂漠」(Black Desert Online)の開発元パールアビスPearl Abyss)社の会長、金大日(Dae Il Kim)氏が2017年韓国コンテンツ賞で、海外事業拡大大統領賞を受賞しました。

パールアビス公式

氏へのインタビュー記事を機械翻訳を通じて読んだものを感想交えてまとめてみました。

※ 機械翻訳なので間違っている箇所があるかもしれません。ご容赦ください。

 

●Pearl Abyssの会長はゲームの開発者

金氏は、もとは別のゲーム開発企業に勤めていたそうです。しかし、社内の競争が激しすぎた、とのこと。開発チームには十分な補償と協力が必要で、それがないと上手くいかない、と語っています。

インタビュー内でも触れられていますが、PC版のゲーム開発は現在下火になってきており、開発が中止に追い込まれることもしばしば。MMORPGを開発したくとも、ゲーム開発には少なくとも5年程度はかかるそうで、その分の人材と費用をどう賄うか……どの企業でも大きな問題だと思われます。

●Pearl Abyssの従業員数は約300人

パールアビスは、もとは中規模程度のゲーム開発会社でしたが、今年9月に上場するまでになりました。黒い砂漠モバイルに投入された人員は50人程度だとか。上場するにあたり諸々のデータが公開されましたが、とりわけ「黒い砂漠」が低コスト開発であることが注目されました(約1100万ドル、12億円)

ちなみにBLESSは日本円にして、約6~70億円です。

参考記事

THE MOST EXPENSIVE MMORPGS EVER DEVELOPED(英語)

●黒い砂漠モバイル版とコンソール版

現在、南米、東南アジア、中東、トルコ、中国の諸地域での「黒い砂漠」サービス開始を控え、「黒い砂漠」モバイル版とコンソール版の開発も進んでいますが、会長自身も現役で開発に携わっているそうです。

グローバル化にあたっては、台湾とシンガポールに100%子会社を設立。中東・トルコにも、現地法人を設立しています。BLESS欧米がまさにそうでしたが、現地の企業と提携だと、双方の折衝で色々苦労がありますし、最終的には子会社の方がコスト削減になるのかもしれません。もっとも、それが現地のプレイヤーにとって、ベストかどうかはまた別の話ですが……。

 

モバイル版「黒い砂漠」

参考記事

スマホ向けMMORPG「Black Desert Mobile」は韓国で2018年1月中にローンチ,事前登録を受付開始。
日本では2018年末頃にサービス予定

PC版とモバイル版両方遊んでもらうのが望ましい、とインタビューでは語られています、まぁ……私自身はいずれもやる予定はありませんが……。

●昨年からAIを学び始める

すでにBDOのために多くの独自開発ツールが作り出されていますが、アップデートの更なる高速化を目指し、プレイヤーの行動パターンを分析したり、開発をある程度自動化するAIの導入を考えているそうです。

●新クラスや新マップに関しては否定的?

グラフィックスのリマスタリングや新マップ、新クラスの計画について問われると、「そのような更新が限界に達していると思います。別の種類のアップデートを準備する必要があると考えています」と回答しています。

アップデートをする度「プレイヤーは新コンテンツを体験することなく、楽しんでいたコンテンツを再生する傾向がある」と感じていた、とのこと。

プレイヤーの感想はコミュニティサイトなどで直に見ているようです。フィルタリングされたものは内容が変わってしまう、と考えているとか。もっとも、それが他国にまで当てはまるかどうかは、私は少々懐疑的なのですけれども(笑)

●BDOモバイルでは他社と異なるビジネスモデルになる

わが国の一人当たりの支払い能力はかなり標準化されています」「他のモバイルゲームと比べて若干異なるモデルを実装する予定です」とのこと。部分的には、PC版と似たところもあるそうです。具体的な事は、まだ全然分かりませんが、実装間近ですから、近いうちに発表されるでしょう。

何かしら他社とは「違う事」をしようと工夫している段階なようです。

●私たちはスーパーマリオオデッセイもPUBGも作れない

ゲーム開発は蓄積された経験と知識の結果であり、Pearl Abyssにはまだそれが無い、と語っています。現在はそれらを蓄積している段階である、と。

たとえば、(オーバーウォッチやWoWの開発元の)Blizzard Entertainment(アメリカ)は有名企業ではなかったが、ゲームを作り続けて現在のようになった。任天堂など日本の企業も同じで、この蓄積は恐ろしい事だ、とのこと。

MMOには非常に多くのジャンルが混在しているので、黒い砂漠で培った知識で別ジャンルに挑戦することができる、とも語っています。

また、会長は「新しいゲームはあまりプレイしない」と言っています。最近はファイナルファンタジー6を遊んでいるのだとか。

若い頃にもプレイしていたそうですが、今は違った発見があるそうです。

「(あえて)今後リリース予定の期待作は?」の問いには、少し考えた後「Red Dead Redemption 2」と回答しています。

●次のタイトルに関して

Pearl AbyssではPC版を含む次のタイトルの予定もありそうです。具体的なのは黒い砂漠関連のものですが、おおむねBDO、BDOモバイル、全年齢向けのモバイルMMO、FPS+MOBA、だとか。

MOBAはMMORPGの圧縮されたバージョンであり、我々はFPSの機能をそれに混ぜようとしています。これはモバイルではありません」と回答しています。

会長インタビューでも具体的な姿はほとんど見えてきません。グラフィックは出来上がっているようなので、そのうちトレーラー映像が発表になるかも……。

9月の上場にあたっての発表では、4つの独自のエンジンに基づいた新規タイトルを開発中であることが明らかにされています。2つは2018年後半のリリースを目指し、残り2つは2019年と2021年を目標としているそうです。

次回作からはPCとコンソールの同時オープンを検討。ジャンルのキーワードはすべて MMORPG、とのことでした。

参考記事

上場準備完了「黒い砂漠」のパールアビス 「グローバルなゲーム会社に生まれ変わる」(韓国語)

●福利厚生を最優先

会社を設立したころは難しかったが、現在は収益が安定してきたので、社員の福利厚生を一番に優先している、パフォーマンスの向上には基本的な生活の質を高める必要がある、とのこと。

記事には写真が掲載されていますが、社内には理容室やスポーツジム、サロンやプレイルームなどがあるようです。また、育児制度も充実させているそうです。

私たちは、他のゲーム会社がしないことを試してみたいと思っていますが、それは基本的なことをした後」と語っています。

優秀が社員が他社に流れると開発がほぼ振り出しに戻りますからね。

●投資やM&Aには直接関与していない

それは取締役会の役目であり、私は取締役会に従って意見を述べるだけ

●今後について

自身の10年後については、今後も発展していくだろうが、10年後に世界がどのように変化するのか誰も知らないので、それを予測して述べるのは適切ではない、と解答しています。

社員は、優れたゲームを制作する会社、韓国を代表する会社、東アジアを代表する会社、を目標にしてほしいようです。

もっとも、グローバル化を目指してはいるが、それは韓国プレイヤーを置き去りにすることは意味しない、とも答えています。まぁ、韓国でのインタビューですしね(笑)

 

……以上になります。

 

ソース:InvenGlobal

Dae Il Kim, the chairperson of Pearl Abyss, “I’m still an active developer… the next title is in progress”(英語)
パールアビス公式サイト
https://www.pearlabyss.com/

 



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