はじめに
ざっと、それぞれの「用語」について触れておきますね。
・パン……カメラを左右(上下)に振ること
・ズーム……被写体に徐々に寄って拡大していくこと
・クロップ……画面を部分的に切り取ること
私自身専門家ではないのでおおまかな理解ですが。
正確には違うとか、別の言い方をするとかあるようですが、その辺は各自、脳内で補完をかけてくださいませ。
他ソフトからVegasProに移って最初戸惑うのは、「まさにカメラを動かしている」感じになっていること。
Adobe Premiere Elementsとかだと、被写体をガッと掴んで動かしてるイメージなんですが、VegasProは逆なのですね。
これから本題に入りますが、最初は「拡大縮小」と「クロップ」、次に「ズーム」
それから「パン」を見ていきます。
◆ 拡大縮小とクロップ
タイムラインに取り込んだ動画素材には、このようなマークが出ています。
イベントFXについては、また後ほど別の回で触れることにしまして、今回使うのは「イベントパン/クロップ」です。
(黒い砂漠には、ゲーム内にパンの機能があるのでVegasProでの出番があまりありません)
・拡大/縮小
「イベントパン/クロップ」をクリックすると、以下のような画面になります。
「F」は、ファインダーの「F」みたいです。フレームではないのですね……(汗)
※ スクリーンショットとかだと問題ないのですが、普通の写真などを取り込んだ場合、上にある「プリセット」から16:9に画角を変更してください。
拡大または縮小したい場合、画面の周りにある、白い四角(□)にマウスを合わせてドラッグします。
オフィスソフトだと「サイズ変更ハンドル」という名前なのですが、VegasProではなんと言うのでしょうね……?
・クロップ
で。
オフィスソフトに慣れていると、「角のとこのハンドル(□)じゃないと縦横比率変わっちゃうでしょ」と思いがちですが、Vegasは違います。なぜなら、「アスペクト比のロック」がされているから。
ここです。
ここが「オン」なら、どこのハンドル(□)でドラッグしても、拡大縮小できます。
「アスペクト比のロック」をオフにすると、縦横の比率は変わりますが、この時、中の画像の縦横比には影響しません!
はい、この状態こそが、「クロップ」です。
「アスペクト比のロック」オン→拡大縮小
「アスペクト比のロック」オフ→クロップ(切り取り)
ということですね。
で、この状態のままファインダーを移動させますが、この時、左右には動かしたいけど上下には動かしたくない場合。
左右にしか動かないように、設定を切り替えておきます。
「X方向にのみ移動」という状態にします。
つまり、映し出してる場所は変わるけれども、画像そのものは中央にデン、と座ったまま動きません。
※ 左右の矢印「←」「→」キーを使っても動かせます。SHIFTキー+矢印キーで細かく動きます。
じゃあ、画像そのものの位置を変えたい場合はどうするか。
「トラックモーション」というのを使います。
トラックリストから「トラックモーション」ボタンをクリックします。
こんな画面が出ますので、周りの枠線をドラッグして動かします。
左に動かすとこんな感じになります。
上下に動かしたくない場合は、「位置」欄の「Y」の値をゼロにします。
で、タイムラインでイベント(動画素材)をこんな感じに重ね、
同じ手順で、下の動画素材のサイズを変更して、右端に寄せると、こんな風↓になります。
サイズがちょっと揃ってないけど……キニシナイ(笑)
これらを利用して、「ピクチャーインピクチャー」を作ることもできます。
動画の中に動画があるのが、ピクチャーインピクチャーです。
※ なお、トラックモーションのみで拡大・縮小やズームも可能です。
◆ ズーム
では、お次は「ズーム」です。
「イベントパン/クロップ」をクリックしまして、見るのは、ウィンドウの下の部分です。
次に、カーソルを一番右まで移動して、ファインダーを小さくします。
この時、「アスペクト比のロック」は「オン」にしておいた方がいいです。
これで「ズーム」になります。
自動的に最後の部分には、「キーフレーム」というモノが追加されています。
◇←こういうマークが出ていますよね、これのことです。
これをDELキーで削除すると、ズームも解除になりますよ。
◆ パン
では、最後に「パン」です。
基本的に、やることはズームと変わりません。
モーショントラックは使いません。
まずはこういう感じで、ファインダーを左に寄せます。
「X方向にのみ移動」にしておくといいですよ。
それから、カーソルを最後に移動して、ファインダーも右端に寄せておきます。
これで、左から右へ、カメラが動くはずです。
「ビデオプレビュー」で確認してみてくださいね。
まずこの画面ですが、真ん中らへんで、「キーフレームを作成」してあります。
で、時間軸にそって、V字型にカメラが動くようにしてあります。
一旦底を打って、また上がっていくように動作するのですけれども、「ちょっと動作がカクカクするなー」と思ったら……。「キーフレーム補間」というところの値を大きくしてください。
これでスムーズに動くようになりますよ!
で、色々やったけど、やっぱ全部ナシ! という時は、「プリセット」から「(デフォルト)」を選んでください。
元に戻せます。
画面上で右クリック→「復元」でもいいです。
「元に戻す」(CTRL+Z)でも、1つずつ戻せますけどね。
また、「モーショントラック」は「モーショントラック」で別なので、解除は「モーショントラック」の画面で「デフォルト」にしてください。
以上になります。
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