「ダ・ヴィンチ」という月刊誌をご存知でしょうか。
KADOKAWAから刊行されている、「本」に関する雑誌です。どちらかというと内容は柔らかめ。流行とかエンタメとか女性とかラノベとかコミックスとか、そんな方面に強い印象です。
ただ、書店だと男性情報誌のコーナーに置いてあったりします。ので、お探しになる場合はそちらで。
私は、読んだ本の管理をするのに「読書メーター」というサービスを使わせてもらっています。
その読書メーター経由で、ダ・ヴィンチによる「2016 BOOK OF THE YEAR」アンケートの存在を知りまして、回答してきました。
これが10月3日のお話です。(アンケート締め切りは10月6日でした)
12月6日発売のダ・ヴィンチ1月号にて「2016 BOOK OF THE YEAR」が発表されましたので、自分の回答とランキングを突き合わせてみました。
ご声援大感謝!羽海野先生の受賞コメント&イラストは誌面にて! RT @comic_natalie: 3月のライオンV2達成、ダ・ヴィンチ「BOOK OF THE YEAR」で今年も1位 https://t.co/Uuz2SPncDc pic.twitter.com/aYnvRntaOB
— 3月のライオン情報局☆最新15巻発売中☆ (@3_lion) December 6, 2016
アンケートは、2015年10月1日から2016年9月30日までに発行された本が対象です。
これが大変でした。だっていつも新刊を買っているワケではないし、いつ発行されたかなんて調べないとわからないですからね。
でも、読書メーターとアマゾンを行ったり来たりしてなんとかしました。
ちょっと勘違いしていたのは、「シリーズ物なら今年始まったシリーズでなければいけない」と思い込んでいたこと。
「コミックランキング」では「3月のライオン」が1位ですが、こういう数年前からの連載物は入れてはいけないのだと(勝手に)思ってしまいました。
なので、雑誌で結果を見て拍子抜けしましたよ(笑)
設問は全部で10個。「たった10個?」と思うなかれ。小説、単行本、漫画など、それぞれ上記期間内に発売された作品の中から3個ずつ挙げて、さらにその理由を述べないといけません。
しかも、「小説(新刊単行本/文庫は書き下ろしのみ)」とか、「文庫(単行本の文庫化のみ)」とか条件付きです。
設問も最後の方になると、「ビジネス・自己啓発本の中でいちばん印象に残ったものは」(3冊)とかなってまして、「そんなにビジネス書も自己啓発本も読んでません」と思いました。
というワケで、空欄で回答した設問も少なくはありません。
「2016 BOOK OF THE YEAR」の結果は、雑誌でご覧ください。
以下では、私がアンケートで回答した本を、いくつかご紹介したいと思います。ランクインしたかしなかったか。したとしたら何位だったか、とかですね。
「あきない世傳 金と銀」高田 郁 著
「みをつくし料理帖」シリーズの方ですね。あの作品は最後にわんわん泣かされました。
「あきない世傳」は1巻は2016/2/12が初版です。 「小説ランキング」で15位を獲得されていました。
歴史小説ならともかく、多くの時代小説は江戸が舞台。きっと書きやすいのでしょうね。
そんな中、この作品は大阪が舞台です。そしてテーマが江戸時代の「商い」。裏テーマが「女性の生き方」かな。逆かもしれませんが。どちらにせよ難しいところをよくチャレンジしてきたなあと思います。上からでスミマセン……。
「旧談」京極 夏彦 著
こちら、選外でした。意外! 文庫化が2016/1/23ですから期間内ですよね。私としてはオススメです。現代怪談の好きな方なら、まったく問題ありません。
江戸時代の「耳袋」という随筆から抜粋して現代風に書き直したものですが、内容よりも「手法」が大変面白かったです。今小説を書いている方とか、文章を書かれている方には勉強になると思いますよ。
「金の国 水の国」岩本 ナオ 著
『このマンガがすごい!2017』オンナ編1位の作品ですが、こちらでは「コミックランキング」33位でした。もう少し延びるかと思ったのですが。本当に「良質のおとぎ話」なので、そういうのに飢えている方にオススメです。
少ない登場人物できれいにお話がまとまっています。
個人的には「左大臣」がよかったですね。あのキャラをああいう風に性格付けしたのは上手いな、と思いました。
「アルテ」 大久保 圭 著
「ダ・ヴィンチプラチナ本の中で最も好きな作品は」という設問で回答しました。というか、これしか知らなかったので(笑)
ルネサンス期のイタリアが舞台です。画家を目指す(貧乏貴族出身の)女の子が主人公。元気で明るくて頑張り屋さん……なのはいいのですが、私としては周囲の女性たちの方が魅力的だったりします。ヘタに恋愛の方向に行かれると興醒めするので、そのあたり踏ん張っていただきたいです。
今、歴史漫画が元気な気がします。読んでいるモノもいないモノももちろんありますが、オススメ作品をいずれまとめて記事に取り上げたいなあと思っています。
アンケートには、一番好きな作家や漫画家の他に、「いちばん好きな出版社」という設問もありました。
出版社とか気にして本買ったことないかも……。まあ、嫌いな出版社はありますが(笑)
私は「新潮社」と回答しました。結果では6位でした。
私が回答するのに使ったアンケートのリンクを以下に貼っておきますね。
いつまでページが見られるかは分かりません。リンクが切れている場合はご容赦ください。
ダ・ヴィンチ「2016 BOOK OF THE YEAR」アンケート
https://krs.bz/mfactory/m?f=1360
また来年もアンケートはあると思いますので、ご興味のある方は、ぜひ来年回答なさってみてはいかがでしょうか。
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