今、割と本気で「一太郎」

TidBit 日常ネタ

わりと本気で購入を考えているのが日本語文書作成ソフト「一太郎」です。

 

一太郎とは

一太郎」とは、ジャストシステム社が開発した、国産の「日本語文書処理ソフト」のことです(本社は徳島)。

 

 

 

一太郎」はかつて、日本でトップシェアを誇る文書作成ソフトでした。特に「一太郎6.3」は使い勝手がよく、優秀な日本語入力システムATOK」とともに人気でした。

 

徳島出身の方にちらっと伺ったところ、かつてジャストシステムの就職は超がつく難関だったそうです。東大や京大といった一流大学出身者じゃないと入れないとか……。今はわかりませんけれどもね(笑)

 

しかし、OSのWindows95発売と同時期に、一太郎を強く意識したWord95が発売され、
当時すでにシェアを独占しつつあった表計算ソフトExcelとの抱き合わせ販売手法によって、
徐々に市場を奪われていきました。
(後日、抱き合わせ販売は禁止されました)

ジャストシステムはその後、「一太郎7」でWordを意識しすぎた改変を行い、評価を下げてしまいます。

一太郎と相性の良いイメージの強かったNECのPC-98シリーズが終焉を迎えたり、一太郎とセットで使われることの多かった表計算ソフト「Lotus 1-2-3」の販売が終了したり、マイクロソフトが公認資格試験を始めたりして、一太郎はほぼ、その姿を見なくなりました。

ただし、一部の官公庁や企業では今でも根強く使われています。

 

人が話しているような音声読み上げソフト

と、いうわけで、私も「いまどき一太郎はちょっとね……」と思っていましたが、
一太郎の公式サイトを見たら、結構面白い!

特に、読み上げソフトの「詠太」。

これを作っているのは「HOYA」なんですけれど、HOYAのほうは個人での購入ができません。

HOYAには、スペイン語や中国語なんてものありますが、一太郎にバンドルされている声は、全部で4種類です。

詠太

米国女性1つ、日本女性2つ、日本男性1つ。

SHOW」という男性の声は「モヤモヤさま~ず」のナレーションでも使われています。(公式サイトで視聴ができます)

音声の書き出しはできないようですけれど、このあたりがクリアできれば、と~っても欲しいです(笑)

英語の読み上げソフトが欲しいとずっと思っているのです。
もちろん、動画に使うためですよ!

 

日本語の文書作成能力はさすが。やっぱり日本語に限ったら、文書作成能力はWordより上ですよね。

「Wordって使いにくいよね」という声は根強いです。「だからExcelで文書作ってる」という声も。

フォントの使用許諾範囲がはっきりしているのもいいですね。マイクロソフトはこの辺ちょっとあいまいで……使っていいかどうか迷う(汗)

※ Office2013デフォルトのMS明朝やMSゴシックは「リコー」が、Office2016デフォルトの遊書体は「字游工房」が権利を有しており、不特定多数に配布する文書や商用利用の範囲に関してはいずれも曖昧です。

 

一太郎書体新

一太郎ではエヴァンゲリオン字体も使えるそうですよ。(購入バージョンによって異なります)

一太郎字体

 

一太郎では「折り本」が作れます。Wordでの「冊子作り」に苦労した経験のある人も少なくないでしょう……私も三つ折パンフなどを作るのに苦労しました。なぜかページ番号が飛んじゃったり、印刷どっちからどうするんだっけ? みたいな(笑)

一太郎長文

 

そもそも、マイクロソフトは日本語文書を重視している気が全然しません。日本からは相当、お金が行ってるはずなんですけどねぇ?

オフィス2016はダウンロード販売しかしません。(店で買おうとしても、コード番号付きのカードを渡されるだけで、結局家のPCでダウンロードすることになります)

ネットに繋がっていない人はどうするつもりですかね?

おまけにOffice 2016 をインストールすると、Office 2013 がアンインストール (削除) されます。私は泣く泣く2013を消しましたよ、仕方ありませんからね。

どっちもお金払って買ったのに!?」って思いますよね~。

オマケにマイクロソフトは今、Office365にものすご~く力を入れていて、とにかくそっち推し。Office365は、Adobeみたいに月額いくら、という形でソフトではなく、「ソフトを使う権利を買う」って感じになるんです。そのかわり、常に最新版が使える。

……でも個人ユーザーでこんなの必要ですかね? で、こちらの方ばっかりどんどん新規機能追加してる……気がするので、ちょっと個人的に、気に入らないんです。

Office365のサイト、すごく見づらい。英語ページに飛ばされたり、日本語を選んでもよくわからなかったり。自動で日本語になってくれないの面倒です。いちいち右上で言語選ばせないでほしいです。その点、一太郎のページはもちろん日本語最優先ですから分かりやすいですね。センスはいまいちですけど(笑)

マイクロソフトの日本個人ユーザー軽視が、最近つくづく嫌になっていて、これが「一太郎ユーザーになろうかな~」と気持ちを傾かせる大きな原因でもあります。

 

マイクロソフトとソフトウェア対比

ちなみにジャストシステムマイクロソフトでは、以下のような対比になっています。

一太郎=Word
JUST Calc(三四郎)=Excel
花子=Visio
五郎=Access
Shuriken=Outlook
JUST Focus=PowerPoint

JUST CalcとJUST Focusは比較的後発のソフトで、三四郎と五郎は今はありません。

 

正直、Excelなんて一般家庭で使わないしGoogleのスプレッドシートで充分じゃん、と思わなくもない……PowerPointだけは無いと個人的にちょっと困りますが(笑)

 

一太郎シリーズラインナップ

詠太」付きで「Word」から乗り換えとなると、「一太郎プレミアム」か「一太郎スーパープレミアム」のラインナップになりますね。

通常版、特別優待版、バージョンアップ版、アカデミック版とあり、教職員の方はアカデミック版、以前の一太郎をお使いの方はバージョンアップ版、ジャストシステム製品またはMS Office/Wordをお持ちの方は特別優待版が使えます。

詳細は公式サイトをご覧ください。(以下はAmazonリンクです)

一太郎ラインナップ例

さいごに

一太郎は毎年新バージョンが発売されます。一太郎は毎年2月に発売されています。同社のホームページビルダーもやはり毎年です。マイクロソフトのWordやExcelなどオフィスソフトが3~4年に一度のアップデートなのに比べるとかなり頻繁です。もっとも、オフィスソフトはOffice365という月額利用のサービスに移行しつつありますが……。

 



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