Kickstarter(キックスターター)、世界初にして世界最大のクラウドファンディングです。
正式に日本版サービスが始まったのは2017年9月13日より。
私はゲームの世界でよく見かけていたサービスなのですが、もしかしたら日本では「CAMPFIRE」とか「Makuake」とかの方が知られているのかも知れません。
で。
今回参加したのは、『とつくにの少女』(ながべ著)という漫画の、アニメ化に関するクラウドファンディング(クラファン)です。
人間の少女「シーヴァ」と、呪いによって人ならざるものに変化してしまった「せんせ」。彼らを取り巻く「内」と「外」の世界。美しくも哀しいダークファンタジーです。
ご覧の通り、絵本のようなお伽噺のような作品で、海外でも人気があります。
2019年に「WIT STUDIO」制作による短編アートアニメーションが発表され、こちらはコミックス8巻の初回限定版に付属するDVDに収録されました。
『とつくにの少女』第8巻の初回限定版に付属するショートアニメーション、発売直前となりましたので90秒だけ独占先行公開します!是非御覧ください! pic.twitter.com/ir0Ihq6Ttx
— WIT_STUDIO (@WIT_STUDIO) September 6, 2019
こういうタッチのアニメというと「スノーマン」や「かぐや姫の物語」を思い起こしますね。
短編作品は国内外の映画祭で高い評価受けていたそうですが、今後制作予定の同スタジオによる長編アニメーションには、短編と異なり、初めて「声」がつくことになっています。
「せんせ」役には福山潤、「シーヴァ」役には高橋李依(敬称略)。
「せんせ」は……まぁ、それなりの年齢でして。福山潤さんといえば、ルルーシュとかユエルンとか少年キャラが思い浮かぶので、この配役は「ちょっと意外」でした。
高橋李依さんも、エミリアたんとか、ゆるキャンの恵那ちゃんとかのイメージなのですが、「シーヴァ」はもうちょっと元気な子なので、こちらも「ほお……」という。どんな感じになるか、楽しみです。
長編アニメーション『とつくにの少女』(The Girl from the Other Side) ティザーPV
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『#とつくにの少女』
長編アニメーション化 記念PV公開!
\絵本が、童話が、詩集が。今、動きだす。
This PV is celebrating the end of the ”#TheGirlfromtheOtherSide” and feature-length animation project release!
公式HP⇒ https://t.co/sNIYaDGoae pic.twitter.com/GormWHBLMM
— 『とつくにの少女』(The Girl from the Other Side)【official】 (@totsukunishoujo) March 5, 2021
本編制作のクオリティアップおよびプロモーション費用拡充を目指して、3月10日よりキックスターターにて、クラウドファンディングが行われています。
2021年5月9日(日) 23:59まで。
私、今までクラウドファンディングに参加したことがありません。
色々聞くじゃないですか……いつまで経っても品物が届かないとか、届いてみたら聞いていた物と全然違ったとか。
購入型のクラファンは売り上げを前借りしているようなものなので、製品が出来上がったところで、あんまり楽にならない、という話もあり。
でもまあ今回は、「WIT STUDIO」です。
「WIT STUDIO」といえば、進撃の巨人、魔法使いの嫁、ヴィンランド・サガ……等々多くの作品を手がける実績豊富なアニメスタジオ。
この規模の企業がやることですから、製品が届かないということはなかろうと、参加してみることにしました。
3月10日から始まったクラファンの、当初の目標金額は三百万円。「少なくない?」と思いましたが、制作費というより広告費等ということなので、こんなものなのでしょうか。
えーと……基本的に「海外向け」みたいで、ほぼ英語です。
(日本語サイトはありますが、支援はキックスターターからです)
まずキックスターターでアカウントを作ります。フェイスブックアカウントでもいいみたいですね。
メール認証すると「Kickstarterへようこそ」というメールが届きます。
さらにプロジェクトをバック(支援)すると、『The Girl from the Other Side』feature-length animationをバックしました、というメールが届きます。
マイページはこんな感じ。
用語が分かりにくいですね……支援が「バック」、支援者が「バッカー」、支援を約束(購入)するのが「プレッジ」で、プレッジのお礼としてクリエイターがバッカーに提供するものが「リワード」です。
色々な「リワード」が用意されていますが、始まってすぐ定員一杯になっていたのがこちら。
「なぜ?」と思いましたが、コメントを見るとどうやらリワードに含まれる「スタッフ&キャストによる寄せ書きサイン入り台本」がお目当てだったらしいです。声優さんのサインがほしい、ということのようです。
こちらにはWIT STUDIO見学&トークショー参加権【開催地:東京】も含まれてるんですけど、海外の皆様、無事に来られるのでしょうか……。
お金が請求されるのは、期限までにクラファンが成功した場合です。
私がバックした3月10日の21時頃はこんな感じだったのですが……。
スタートして約4時間後には目標金額を達成していました。
そして本日3月20日の段階では、なんと一千万円を突破。まだ続いていますので、これからでも参加できます。
すでに目標金額を到達しているので、今後「ストレッチゴールの検討を行っています」とのこと。
追加目標みたいなものですね。
内容についてはまだ発表されていませんが、ご興味のある方は今からでもぜひ。なんらかの動きがあった場合も、支援者にはメールでお知らせが届きます。
原作は先日完結されまして、最終刊11巻は2021年4月9日に発売の予定です。
色校だ〜〜っ! pic.twitter.com/RpzGXNE0eu
— ながべ (@mucknagabe) March 16, 2021
帯の文は副題にもなったSiúil A Rúnの和訳です。作品の始まりから今に至るまでを想起させるワードでもあるのでなんだか感慨深い……
— ながべ (@mucknagabe) March 16, 2021
副題のSiúil A Rún(シューラルーン)、どっかで聞いたと思ったらピーター・ポール&マリーですね。アイルランド語だそうです。
そういえば作者のながべ先生、想像よりもお若い方でした。こちらのインタビューもお勧めです。
それでは、今回はここまで。
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