VegasPro15 編集時にカクつく場合の対処法

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VegasProでカクつく

VegasProで編集してエフェクト効果(ビデオFX)などを重ねていくと、だんだんPCの処理が追い付かなくなり、重くなってきます。

プレビュー画面がカクカクだったり、あるいは真っ黒くなってしまったりします。つまりパソコンに負荷がかかった「重い」状態ですね。

 

即できる対処法としては……。

● バックで動いているアプリを停止する

● プレビュー画面を小さくする

ま、小手先ではありますが、これらもひとつの案(笑)

PC性能を上げれば解消しますが、そうはいきません。

そんな時には、以下にいくつか方法を載せますので「プレビューのカクつき」回避が狙えるかもしれません。

 

GPUによるビデオ処理の高速化を切る

特にレンダリング(書き出し)の途中で固まる、という場合には、メニューから「オプション」→「ユーザー設定」の「ビデオ」タブで「GPUによるビデオ処理の高速化」を「オフ」にしてみてください。これでうまくいく場合もあります。

GPUによるビデオ処理の高速化

 

未使用のプロジェクトメディアを削除

「プロジェクトメディア」タブを開いておいて、ツールバーの一番左にある、赤い×印の絵のアイコン「プロジェクトからすべての未使用メディアを削除」をクリックします。

未使用のプロジェクトメディアを削除

これで多少軽くなるはずですが、イベントとしてトラックに取り込んでいない素材はもちろん無くなってしまいます。「まだ編集途中だからこれはやりたくない」という場合も多いはずです。

そこで……。

 

プレビュー画質を下げる

既定では「ビデオプレビュー」は「プレビュー(自動)」となっています。

ビデオプレビュー
ここを変更すると、画質は落ちますが動作は軽くなります。ここでの設定は、最終的にレンダリング(書き出し)される結果には影響しません

ただ、予想以上に画質が落ちてしまったり、動作に問題ない箇所の画質まで下がってしまうので、これも善し悪しです。

 

ちなみにプレビュー画質は、「最高」→「標準」→「プレビュー」→「ドラフト」の順に下がります

「自動」は「ビデオプレビュー」ウィンドウのサイズに合わせてフレームサイズが調整されます。

「フル」だと、もともとのプロジェクトメディアのフレームサイズで処理されます。「2分の1」ではその半分、「4分の1」なら4分の1、というわけです。なので、「ドラフト」の「4分の1」が一番低画質で軽く、「最高」の「フル」が一番高画質で重い、ということになります。

私は「プレビュー」の「自動」でいつも編集していて特に不満も無いのですが、プロの方だと「最高」にするのが当たり前みたいですね……(汗)

 

(VegasProでは編集時、オリジナルビデオファイルにアクセスしています。オリジナルビデオファイルが高画質であればあるほど重くなるので、たとえば4K素材だとかなり負荷がかかることになりますが、そのような場合「ビデオプロキシファイル」を別に作ることで回避することが可能です。

ただ、私は4K編集は行ったことがないので、ここから先の説明はご容赦ください。)

 

レンダリングで軽くする

さて、「これ以上プレビュー画質は下げたくない」という場合。

リアルタイムにプレビューできない箇所だけ「レンダリング」(書き出し)することで、動作を軽くできるかもしれません。

方法は、以下3つのいずれかです。

● 新規トラックにレンダリング
● 部分的にビデオを事前にレンダリング
● ダイナミックRAMプレビューを作成

いずれも「ツール」メニューから選びます。

そしていずれの場合も、あらかじめ「レンダリング」したい部分を範囲選択しておいてください。

レンダリングで軽く

● 新規トラックにレンダリング

これを使うと、自動的に新規トラックがタイムラインの上に追加され、そこにレンダリングされたイベントが乗っかります。

新規トラックにレンダリング

保存ができるので、次回以降もスムーズです。

 

● 部分的にビデオを事前にレンダリング

別の場所に、別ファイルとして一時的に保存する方法です。

ビデオの事前レンダリング

Vegasを終了すると消えてしまいますので、「後日また必要」という場合は、終了前にファイルを移動しておくなどしておきます。

「ファイル」メニュー→「プロパティ」で、事前レンダリング用のフォルダを作っておくと分かりやすいです。

前レンダリング用のフォルダ

 

● ダイナミックRAMプレビューを作成

これも一時的な方法ですが、おそらく最も一般的な方法だと思います。

 

情報は通常、ハードディスクへ保存されますが、保存先をメモリにすることで、滑らかに動くようになります。

ただし、そもそもメモリに余裕がないと、プレビュー範囲が狭くなったり、Vegasが不安定になったりします。

 

どれだけ割り当てられるかは、
「オプション」→「ユーザー設定」→「ビデオ」タブ
最大ダイナミックRAMプレビュー」で変更できます。

ダイナミックRAM

これが既定値(たぶん)です。どこまで大きくできるかは環境によると思いますので、様子を見ながら、数値を上げてみてください。

 

私自身は、今は新規トラックの方法を使ってしまっていますが、マシンのスペックもそれぞれでしょうし、実際に色々使ってみて、使い勝手を試してみないと分からないかなぁという印象です。

 

プロジェクトを分ける

実のところ、私が一番よく使う方法がこれです。VegasProはプロジェクトをネストすることができるので、作成時にあらかじめ「冒頭部分」とか「転換部分」とかで分けて作ります。

ネスト画面

作成済のプロジェクトは、普通の動画素材と同様、新規画面で「プロジェクトメディア」に読み込めるので、これで最後ひとまとめにしています。

 

 

 

以上になります。

この記事がお役に立ちますように!

 

●ソースネクストよりVegasPro15ガイドブックも販売されています。→
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