動画ソフトVegasProの最新版VegasPro15を使い、「最低限これだけやれば動画は完成する」という基礎的な流れを書いてみました。
効果やら設定やらにはほぼ触れません。ひととおりの流れをざっと押さえておく。この記事は、そういう内容になっております。
(旧バージョンでも概ね同じ操作です)
VegasPro動画完成までの流れ
最初に、動画ができるまでの流れを見ておきましょう。
① 素材(映像・画像・音)の取り込み
② 素材を並べる(場合によって編集する)
③ 動画ファイルとして書き出す
はい、これだけです。
ではまず、VegasPro15を立ち上げましょう!
こちらが、VegasPro15の初期画面です。
素材の取り込み
動画の「素材」には、映像、画像(静止画)、音(音楽、音声)があります。
これらを取り込んで行きます。
画面左上の部分を「プロジェクトメディア」から「エクスプローラ」タブに切り替えます。
それから素材を保存してある場所を開きます。
私の場合、最初は一覧表示になってしまっていたので、右クリック→表示→サムネイルでサムネイル表示に変更しました。
取り込みたい素材のサムネイル(縮小版)で、右クリック→プロジェクトメディアリストに追加します。
これを、動画に使いたい分だけ、繰り返してください。
うっかりダブルクリックすると「タイムライン」という画面下の部分に取り込まれてしまいます。現時点ではちょっとまだ早いので、「取り消し」ボタンで元に戻してください。(CTRL+Zでも可能)
次に、「プロジェクトメディア」タブに切り替えます。
取り込んである素材が一覧表示されるので、再生したい順に画面下の「タイムライン」へドラッグしていきます。
この時、こんなメッセージが表示されることがあります。
(私もよく分からないのですが)「はい」にしてしまいます。
タイムラインに「トラック」が出来上がります。
この時、音声付きの動画だとトラックが2つ出来上がります。
「ビデオトラック」=(映像)と、「オーディオトラック」=(音)です。
タイムラインへ取り込んだ素材を「イベント」と呼びます。
「イベント」はタイムライン上をドラッグで移動できます。
タイムラインへ映像素材を取り込むと、プレビュー画面に内容が表示されます。
もし、音の部分が不要なら、イベント上で右クリック→グループ→グループから削除。その後、音のイベントをクリックで選択してDeleteキーで消しましょう。
音の部分がそっくり不要な場合は、トラックごと削除でもいいです。その場合は、トラックの先頭部分(トラックヘッダー)をクリックで選択して、Deleteキーです。
オーディオトラックごと削除する場合は「グループから削除」は不要です。
※ 何か操作する場合、まず「選択」するのを忘れずに!
素材を並べる(場合によって編集する方法)
①の操作が終わって、使いたい素材がすべてタイムラインに揃ったとします。
画面右上が「ビデオプレビュー」なので、どのような映像かは、こちらで確認ができます。
再生、一時停止、停止、その他ボタンになっています。
その他ボタンはこのようなメニューですが、よく使うものは「表示ボタン設定の編集」から表示させておくこともできます。
私は「次のフレーム」とか割と色々使うので「ループ再生」以外はチェックつけて表示させてしまっています。
※ 「再生」はスペースキー、「一時停止」はエンターキーなので、覚えておくと便利!
なお、タイムラインの拡大縮小はマウスのスクロールホイールが使えます。トラックを選択した状態でスクロールしてみてくださいね。
矢印キーを使っても、タイムラインの拡大縮小(上下キー)、プレビュー再生のコマ送り巻き戻し(左右キー)ができます。
映像を短くしたり切り分ける方法
映像を短くするには、イベントの末尾にマウスを合わせてドラッグします。
(Ctrlキーを押しながら左へドラッグすると早送りになります)
映像を切り分ける場合は、分けたいところへ▽カーソルを合わせてSキーを押します。
これを「分割」と言います。「分割」後は別個のイベントになります。もしいずれかが不要ならDeleteキーで削除してしまってください。
※ Sキーは「半角(日本語入力オフ)」で押してください!
画面切り替え効果
イベント同士を重ねていくと、青いクロス(×)の線が出てきます。「トランジション」と言います。
「クロスフェード」状態になっており、前の映像と後の映像が徐々に切り替わる効果(エフェクト)がついています。
また、素材の先頭や末尾の青い三角の部分でドラッグすると、「フェードイン」や「フェードアウト」の設定ができます。
※ マウスを合わせる場所にご注意ください!
画面の拡大縮小
イベントにある「イベント パン/クロップ」をクリックします。
別画面が表示されます。
マウスのスクロールホイールで画面の拡大縮小ができます。
映像の周囲にある四角(□)をドラッグして、拡大したり縮小したりできます。
回転もできます。
ビデオプレビューで確認しながら行ってください。
テキスト(文字列)を追加挿入する方法
まず、「空のビデオトラック」を作ります。
トラックヘッダーで右クリック→ビデオトラックの挿入。
画面左上で、「メディアジェネレータ」タブに切り替えます。
一覧から(旧)テキスト→デフォルトテキストを、上で追加した空のトラックへドラッグします。
自動的に、以下のような画面が出ます。
(もしこの画面を閉じてしまったら、イベント上にある以下の絵のマーク「生成されたメディア」をクリックすると再表示できます)
テキスト見本のサンプル文字を消して、表示させたい文字列を入力します。
必要であれば字体やサイズも変えましょう。
デフォルトの文字色が「白」なので、背景映像が白い場合は文字が見えません。
文字色は「プロパティ」タブの「テキストの色」で変えられます。
「配置」や「エフェクト」も変更可能です。
「プリセット」で、他のモノに変更もできます。
たとえば、「ソフトシャドウ」だとこんな感じです。
※ プリセットを変更すると、文字がサンプルに戻ってしまうのでご注意を!
テキストが完成したら「ビデオメディアジェネレータ」画面を閉じ、背景となる映像に合わせて、イベントの長さや、フェードイン・アウトなどを調整してください。
※ タイムラインの上にある映像が「前面」に来ますので、背景にしたい映像の「上」に挿入してください!
BGMを取り込む
音楽や音声素材を取り込む場合も、操作方法は同じです。タイムライン上へドラッグで取り込みます。
音の大きさは、「ボリューム」で調整できます。
フェードイン、フェードアウトの波形は変更ができます。
右クリックすると、このようにメニューが出ます
個人的には、下から2番目がいいかな、と思いますが、プレビューで確認して、しっくりくるものをお選びください。
動画ファイルとして書き出す
保存する
書き出す前に、一度「名前を付けて保存」しておいた方がいいでしょう。
また、途中で固まる可能性があるので、編集途中でも時々「上書き保存」をお勧めします。
動画ファイルとして書き出す
これを「レンダリング」といいます。
ファイル→名前をつけてレンダリング。
次に出てくる画面で、保存先の指定と、名前をつけます。
出力形式は、YouTubeに上げたり、パソコンで再生する場合は「インターネット 1920×1080-30p」で問題ないと思います。
「レンダリング」ボタンをクリックします。
レンダリングが終わったら、メッセージを閉じます。
……以上で「完成」です!
本当に簡単なことしかやっていませんが、これでひとまずは動画が出来上がります。
さいごに
個人的「失敗しないコツ」
むやみに初期設定を変えない
大抵は、PCのほうで勝手に色々やってくれるはずです
分からないコマンドはいじらない
触らぬ神に祟りなしです
できないことはあきらめる
初メガホンでハリウッド超大作は作れません
VegasProは、プロ向けといいながら、初心者にも難しくないソフトだと思います。
ただ、解説が少なかったり、ひな形が少なかったりするので、そのあたりは頑張らないとですね(汗)
ここの記事が、お役に立ちますように!
● ソースネクストVegasPro販売サイト→ プロフェッショナルのための映像編集ソフト「VegasPro15」
作曲ソフトなどがセットになっている「Suite」と、動画ソフトのみの「EDIT」があります。
● ソースネクストVegasProガイドブック → VEGAS Pro 15 ガイドブック(PDF版)
● VegasProのガイドブック → VEGAS Pro 14 ビデオ編集入門
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