木更津市で初となる「道の駅うまくたの里」。昨年2017年10月、オープン当時に一度見に行ったのですが、あまりに混雑していたので入らずに帰りました。それから8か月経ち、訪れたのが平日ということもあってか、さすがに落ち着いていました。
2018年4月現在、全国には1,145の「道の駅」が存在します。
関東圏には175の施設があり、うち29箇所は千葉の「道の駅」です。
千葉県内でもっとも新しい「道の駅」は、今年2018年4月にオープンした「道の駅いちかわ」ですが、その一つ前、県内28番目の「道の駅」として木更津市に誕生したのが「うまくたの里」です。
7月3日(火)夜10時~テレビ東京「ガイアの夜明け」にて「うまくたの里」が取り上げられました。
アクセスは高速なら木更津東ICが一番近いでしょう。
詳しくは以下の公式サイトをご覧になるか、グーグルさんにお尋ねください。
周囲に目印になりそうなランドマークは何もないので、緑色の「道の駅」の看板を目指してください。
インスタ映えとオリジナル色と差別化
千葉県には29もの「道の駅」があることは前述のとおり。土地に困っていない(たぶん)千葉では、広い敷地に複数の建物、公園や温室や噴水のある「道の駅」も存在します。
各「道の駅」ごとに豊かな「特色」があります。
たとえば、2000年に全国道の駅グランプリで最優秀賞を受賞した「とみうら枇杷倶楽部」、高速からも一般道からもアクセス可能でいつも人であふれている「富楽里とみやま」、発酵食品のテーマパーク「発酵の里こうざき」、捕鯨文化に焦点を当てた「和田浦WA・O!」、名物のデカ盛り海戦丼で何度もメディアに登場している「ちくら潮風王国」などなど……。
さて。これら「強豪」がひしめく中、「うまくたの里」は果たしてどのように展開してきたのでしょうか。
駐車場です。
ご覧のように、入口は「まぁまぁ普通」な感じの「道の駅」なのですが、店内に足を踏み入れて「おっ?!」となりました。
こちらは公式サイトの「フォトギャラリー」
黒と茶色がベースのおちついた配色の店内に、人の腰あたりから天井近くまである棚にびっしりと並べられた商品。垢ぬけたデザインのボトルやラベル。カラフルにディスプレイされた野菜(当然生産者の名前入り)に、可愛いラッピングのスイーツがずらり……。
フォトジェニックと言うのでしょうか……完全に「インスタ映え」狙いました! というのがヒシヒシと伝わってきます。
試食品が「これでもか」とばかりに用意されている(約50種類)のも大変ありがたいです。しかもその試食品まわりがキレイでした。
観光客というのは大体自分勝手な生き物なので、ラップ外して試食してラップ戻さない、とか日常茶飯事なので、スタッフさんが気を付けてると思います。
売り場の3分の1ぐらいは野菜売り場なのですが、まさか野菜にも試食品の用意があるとは……塩ゆでした枝豆とか食べられます。
こちらは「道の駅で買った商品で出来るレシピカード」。いただいてきてしまいました。もちろん試食もあります。
私は「塩焼きさば缶ときゅうりとマヨサラダ」が美味しかったです。燻製マヨネーズの味が「濃い」ので、サバはほんのり「香る」ぐらいで「魚の臭み」はまったくありませんでした。
燻マヨなどはAmazonでも購入可能。
グーグルレビューには「他の道の駅と変わらない」とか「スーパーの方がいい」みたいな書き込みもありますが、個人的な感想を言えば「んなこたぁナイ」です。
レイアウトにも品ぞろえにも独自色を出せており、きちんと差別化が図れています。
独自開発の「うまくたの里」オリジナル商品 約1000種類
店内には約2000点の地元名産品があり、しかもうち約1000種類は独自開発のオリジナル商品だそうです。
どうりで!
元千葉県民なので、以下の記事が書けるぐらいには「房総のお土産」色々見てきました。
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が、「道の駅うまくたの里」では、本当に「初めて見る」商品ばかりで、ここが何より感心したところです。
ラベルをよく見ると、製造は静岡の会社だったりするので「千葉で開発したとは言ってない」という部分はありますが……そこは目をつぶります(笑)
体験型テーマパークというフレーズが何を意味しているのかイマイチ分かりませんでしたが、「自分で作れるピーナッツペースト」みたいなのがいくつかあったので、それのコトかも……。
では、自分用のお土産に購入したものをご紹介!
「燻人」(いぶしにん)
いろいろ試食して一番おいしかったのがこちら。ご近所へのお土産にもしましたが、高評価でした。我が家ではリピ買い決定の一品です。
燻製したお醤油に、千葉県産の落花生を混ぜてあります。お砂糖も入っているので少し甘いです。酸味もあるので、醤油というより、ごまだれやドレッシングに近いです。
そのまま野菜や冷ややっこにかけたり、そうめんのタレとしていただいたりしてます。まだやってませんが、しゃぶしゃぶのタレとしてもいけるかも。
ほか「EBI Sauce」という伊勢海老を使ったソースも迷いました。試食した感じ、ものすごく「海老」です(語彙力……)。パスタソースとか炒め物に重宝しそう。
ちなみに千葉県は伊勢海老の漁獲量日本一です。
「チバリバリ」
ピーナッツ・塩バターチップです。あまじょっぱくてサクサクと軽いスナックです。
ほかにも色々買いましたよ。出来立てのパンとか、旬のとうもろこしとか!
行列のできるバウムクーヘン専門店「せんねんの木」コラボカフェ
道の駅「うまくたの里」内にある「のうえんカフェレストラン『&TREE』(アンドツリー)」は、地元の人気バウムクーヘン専門店「せんねんの木」とのコラボカフェレストランです。(バウムクーヘンだけの購入もできます)
「うまくたの里」でランチ
で。せっかくなので、こちらのカフェレストランでランチを頂いてきました。
ちょっと公式サイトと違ってたのですが、平日だったせいか、オープンは11時15分。それより前の場合は名前を伝えておけば予約が入れられますので、並んで待つ必要はありませんでした。
天気が良かったので、テラス席を指定するお客さんも少なくなかったですね。屋根があるので雨天でも大丈夫ですが。
私が注文したのは「かずさ彩り野菜のプレート」。
どうです、この食べ難……シャレオツな盛り付け!
ホットパイの中身はスープカレーです。ビーフシチューとクリームシチューも選べたかな?
以下は家族が注文した自家製ローストビーフ丼です。
見た目と違って、ボリュームたっぷりです。ものすごく満腹になります。基本、「野菜の新鮮さが売り」なので、生野菜いっぱいです。
年配の方向けにお箸の用意もあります。
おもしろかったのが、自分で作る「フリードリンク」です。
自分でベースとなる飲み物を注ぎ、シロップやトッピングを加えてオリジナルドリンクが作れます。
ベースの飲料は「アイスティー」「アイスコーヒー」「レモネード」「ソーダ」「ミルク」「(飲む)ヨーグルト」が選べます。
私が作ったのは、コチラ。
レモネードにキウイのシロップを注いで、ライムのスライスとミントを浮かべました。レモネードにも甘みがあるので、甘くてさっぱり、という感じです。
「まずくても自己責任で全部飲んでください」みたいな注意書きがあったので、あまり冒険はしませんでした。
私は、このレストランで一番楽しいコンセプトはコレだと思います(笑)
他のお客さんを見ていると、ちょっと味見してみて、またシロップを足しに行ってみたり……と、かなり自由にアレンジしていました。
フリードリンクの仕組みは店員さんが丁寧に教えてくれます。多種多様なシロップが用意されていましたが、それぞれラベルに「どんな味でどのベース飲料と合うか」が書いてあります。
他の人の体験談を見るとあまり触れられていないので、案外最近始めたサービスなのかな?
14時からのカフェタイムにはメニューが変わります。
「バウムクーヘン×フレンチトースト×クレームブリュレのハイブリッドスイーツ」というパワーワード(笑)が登場するのは、実はココ。最初に乗せた公式サイトの画像にあるのがソレです。
今回は味わえなかったので、再訪の際には是非賞味したいところです。
Yahoo!ショッピング バウムクーヘン専門店「せんねんの木」
惜しい点もいくつか
年配の方には「とっつきにくい」かもしれません。デザインに凝った分、パッと見「なんだろう?」とラベルをよく見ないと判断しづらい商品もあります。
店員さんは親切ですが、混雑時には手が回らないかも……。
それから「箱詰め」のシステムが、私には分かり難かったです。
店内のアチコチに「こういう詰め合わせがいいですよ」とディスプレイは豊富なのですが、具体的に「どう注文するか」の導線が分かり難いです。
詰め合わせする商品を自分で選べる、というのも「アピールポイント」なのでしょうが、なるべくラクして「お土産」が買いたいとか、シャイで店員に相談しづらいとか、お客さんも色々でしょうから、「箱詰め済の商品」がもっとあってもいいのにな~、と思いました。
でもそういうの増やすと、せっかくきれいに整えてある店内の雰囲気が崩れるんですよね。それこそ、「ありがちな土産物屋」みたいな雑多な感じになりそう……避けたい気持ちはよく分かります。そこを、工夫でなんとか……。
近隣の施設いろいろ
説明の必要はないですよねー。SAじゃなくてPAなとこにビックリです。アクアラインの真ん中にありますが、ここは「木更津市」側です。最上階の飲食店フロアは2019年4月にリニューアルオープンされます。
ここを「目当て」にアクアラインを超えてくる方も多いでしょう。もっとも、買い物も食事もここで済ませて、他のところまで回るかどうかは疑問です。
WILD BEACH SEASIDE GLAMPING PARK
最近流行りの「グランピング」施設です。「グランピング」は「グラマラス」と「キャンピング」をあわせた造語で、「贅沢なキャンプ」の意味です。
テントも料理もすでに用意されているので、お客は手ぶらで施設を訪れ、キャンプやアウトドアを楽しむことができます。
テントの他にヴィラタイプのホテルもあり、施設内にはバーベキュー会場を兼ねたレストランもあるようです。
それでは、ここまで。
普段は観光の記事とか書かないのですが、今回はオープン間もないという事でね。
「海ほたる」が駐車場の空き待ちで入場するのも大変そう……という場合に、ちょっと高速を降りて「うまくたの里」を利用するのも良いと思います。
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